アーユルヴェーダ12日間〜痛みと変容〜

8月の休暇は、スリランカでどっぷりと伝統医療アーユルヴェーダに浸かった。友人の若き日本人夫妻が経営するすばらしいアーユルヴェーダ専門ホテル  Tagiru. で、なんと1日4回のマッサージや施術を12日間連続で受けたのである。

●やっていただいたこと(12日間)

・薬草オイルのマッサージ 43 回(頭、首肩・腰・足・顔・お腹)

・鼻のクリーニング2回

・腸のクリーニング1回

・シロダーラ(頭にオイル垂らすリラクゼーション)3回

・フラワーバス1回

・1日3回の薬草

・毎朝のYoga または太極拳

・満腹のベジタリアン食 13日間(時々お魚、デザートたくさん)

●費用:
円安、ユーロ高ではありますが、日本円で24万円くらい(渡航費別)

12日間を終えた後、エネルギーの充実感がハンパなく、すっかりデトックスして20歳くらい若返った感覚!経営者の伊藤修司さん・真生さんたちと別れを惜しみ、素晴らしいホテル”Tagiru”を後にした。ところが・・・少し長めのドライブで空港へ到着し、コロナで面倒な手続きを経てチェックインしたところ、重いバックパックを担いでいたせいか肩が重く、都会での久しぶりの人波になんだか頭もクラクラして目眩も感じる。

「あぁ、せっかく心も体も軽くなったのに、また痛みが・・・あんなに治しても元の生活で痛みが出ちゃうのか」とカフェで一人こぼしつつ、ちょっぴり残念な気持ちで飛行機に乗り込んだ。

旅のお供は「生命への回帰」(ジョアンナ・メイシー、モリー・ヤング・ブラウン著 齊藤由香訳)

とっても分厚く、なかなか手が出なかった本を読み始めたところ、こんな言葉が飛び込んできた。

「痛みは、危機と苦難に溢れかえった世界の中で意識的に生きるための代償だ。これは自然であるばかりでなく、集合体としての癒しに無くてはならないものなのだ。すべての有機体にとって痛みには意味がある。痛みは一種の危険信号であり、修復機能のスイッチをオンにする役割を担っているのだ。 となれば、問題は私たちが世界の痛みを感じることにあるのではなく、痛みを抑圧していることにある。巧妙に痛みから逃げたり、感覚を鈍麻させようと骨を折るのは、自分達を無用の長物となすのに等しい。」(P58)

行きの飛行機で読んでも、何も残らなかったに違いない。

ジョアンナの言葉が、クリアになった頭と身体と心に実感を持って、スッと入ってくる。

私はこれまでの人生でどれだけ「痛み」をイヤなもの、遠ざけるべきものとしてきたのだろう。

頭が痛いと鎮痛剤を飲み、ひと時の過食やアルコールで傷ついた心をぼんやりさせて、なぐさめる。

多忙さで自分の不安を抑圧して自分の有用さを確認し、人との摩擦を避けて、距離を置く。

痛みをひきおこす自分のあり方を意識することなく、まさに麻痺させることにばかり骨を折ってきたのだった。

「痛み」は私のからだにとってだいじなだいじな信号だった。いのちがあるからこそ「痛み」がある!旅の終わりに示された鮮やかな答え合わせに、じわじわと感動が湧き上がった。サンスクリット語でアーユルヴェーダは「生命の科学」という意味。このタイミングで『生命への回帰』という本をチョイスしたのは無意識の必然だったのだろう。

 

=(その後)=

●体重マイナス1kg → 帰国後さらにマイナス1kg  

●とりあえずめっちゃ元気。体の奥が元気で自分比マイナス20歳の身体感覚。

●若返りのポテンシャルを感じて、自己肯定感が爆上がり。

●全身の筋肉が頭皮から足の裏までふわふわ〜。お風呂とかで揉んでも硬いところがなくやわらかい。

●お肌がきれいになった。

●ザラザラ背中がツルツルに。

●朝いつものピアスをつけたら、「あれ、重い?」と感じた。

●食事の量が減った。目と脳は「もっと食べたい!」と言ってるが、体のほうが「もう結構です」と穏やかにいう感じ。

●仕事がめっちゃ忙しくてもなんか頭の中がクリア。

●集中力が切れた時に明らかに気づく。

●歩いたり走ったり体が全体的に軽い。

●腸がめちゃくちゃ快調、スッキリ感ハンパない。

●以前よりyogaやコーチングの時に肚が座っている感じ・・・

●自分のからだが好きになった

==

アーユルヴェーダ効果すばらしい・・・そんなにしょっちゅうはいけないけど、再訪をめざしてまた頑張れる!

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